誰も寝てはならぬ(漫画)

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誰も寝てはならぬ(漫画)
8

人生山あり谷あり…あれ?そんなんホンマにあったかいな?

作品名から「おや、オペラの話か?」と思った方、ハズレです。
コテコテの関西人であり、学生時代からの腐れ縁であるハルキちゃん(イラストレーター)とゴロちゃん(デザイン事務所代表)、そして彼らを取り巻く人々ののほほ~んとした東京ライフが描かれています。

短編漫画(単行本1冊に20話程度入っています)ですので、登場人物さえ把握しておけばどの巻のどこからでもパラリと捲って読めます。眉間に皺寄せる必要も、涙を拭うためのハンカチも必要なし。お茶とお菓子を楽しみながらのんびりと楽しんでください。

主人公だけでなく、オフィス寺(ゴロちゃんの事務所。名前からしてもう緩い)の関係者や出入りする人々も、普通なようでどこか抜けています。中には抜けてるというか「こいつはヤバい」って人までいます。
もはや中年の域のハルキとゴロちゃんですが、まだまだ色恋沙汰とは縁が切れません。とは言っても、真っ当な恋愛が出来ているかというと、それはまた別の話。
しかし、彼らと色々ある女性たちは皆とっても魅力的なんです。洋風なお方もいれば和風な方もいる。ハイブランドに身を包むお姉様もいれば、休日には農業をたしなむお姉さんもいる。
とにかく女性たちのファッションや趣味、生き方などが読んでいて楽しいんです。果たしてのらりくらりと生きてきたハルキちゃんとゴロちゃんに、春は来るのでしょうか?