Roselia

Kazuhira165のレビュー・評価・感想

レビューを書く
Roselia
9

重厚感のある楽曲と調歌唱力の高さが魅力

リズムゲーム『バンドリ!ガールズバンドパーティ!』をご存知だろうか。2020年には全世界ユーザー数が2000万人を突破した人気ゲームである。特徴の異なる6つのバンドグループが存在していて、それぞれ魅力的なキャラクターや楽曲を提供し、アイドルのような推しのキャラクター・バンドグループを見つける事ができ、ユーザーを楽しませている。また水樹奈々や西川貴教等へ楽曲提供しているElements Gardenが音楽を担当しており、どのバンドグループも素晴らしい楽曲となっている。

今回ご紹介するのは、キャラクターの声優が実際にリアルバンドとして活動しているグループ「Roselia」である。
Roseliaのグループテーマカラーはダークブルーで、楽曲もテーマカラーに沿ったダークでクールな雰囲気を纏っている。メタルミュージックを基盤として、チャーチルオルガンやストリングス、チューブラーベル等を取り入れており、ゴシック感や宗教的な音色の楽曲が多い。しかしそれだけでなく、バラードのようなローテンポの楽曲からスピード感あふれるアップテンポの楽曲、またプログレッシブロックのような変拍子の楽曲まで幅広い。その為、楽曲がリリースされる度に驚きや新鮮さがあり、飽きがこない。そして何よりメインボーカルの歌唱力の高さが魅力で、音域の広さは毎回驚かされる。そんなRoseliaの楽曲は全て良いのだが、魅力が詰まった楽曲を5つ紹介する。
1つ目はデビューシングル曲の「BLACK SHOUT」。先ほどご紹介したようにイントロはチャーチルオルガンやチューブラーベル等の音色が使われ、神聖さの中にRoseliaらしいどこかダーク雰囲気の演出となっている。そこからAメロに向かってベースやバスドラム等の低音が響いていき、緊張感が高まる。サビではメインボーカルと他のメンバーとの掛け合いがあり、テンポの良さが耳に残りつい体が乗ってしまう。今でも人気曲の1つとなっている。
2つ目は「軌跡」。楽曲の中では数少ないバラード曲である。歌詞の内容はバンドメンバーへの感謝の気持ちが綴られているが、ラブソングとしても捉える事ができ、様々な立場で 聴く事ができる楽曲である。
3つ目は「FIRE BIRD」。この楽曲はRoseliaらしさを全面に表している。イントロは静かにピアノとボーカルで始まり、一瞬バラードかなと思う。しかしそう思うのは束の間、一気に激しいバスドラムを軸に展開され、ハードでメタルなロックミュージックとなっている。Roseliaの代名詞とも言える1曲である。
4つ目は「Avant-Garde HISTORY」。1960年代のプログレッシブロックを彷彿とさせる変拍子の楽曲である。イントロから変拍子が展開され、一気に楽曲に引き込まれる名作だが、リズムゲームユーザーとしてはリズムに乗るのが難しく、プレイヤー泣かせの曲でもある。
5つ目は「Sing Alive」。この楽曲はメインボーカルの歌唱力の高さが良くわかる楽曲である。サビの最後で超高音となるが、頭頂より突き抜けるような声は圧倒される。是非いいイヤホンやヘッドホン、サラウンドシステムを組んで聴いてほしい楽曲である。
以上簡単ではあるがRoseliaの紹介とする。ご紹介した楽曲は一部に過ぎない為、これを機に是非他の曲も聴いていただけたら幸いである。