漫画を読んでいなくても最高に楽しめる映画作品
大人気コミックの映画化作品。漫画の実写化は批判されたり、豪華キャスト頼みだったりするものが多い中、若手人気俳優の中でも実力者たちが揃っており、彼らの集大成と呼べる大作だ。それを実現したのが、実写化作品に定評のある英勉である。
本作は、バンドDISH//のボーカルにとどまらず、俳優としても活躍している北村匠海が演じる主人公の花垣武道(はながき たけみち)が、ある日ニュースで人生で唯一の彼女であった橘日向(たちばな ひなた)とその弟である直人(なおと)が死亡したことを知るところから始まる。
何をしてもそのニュースが頭から離れない武道は、地下鉄のホームで突然何者かに背中を押されホームに転落。迫りくる電車に轢き殺されそうになった瞬間、武道は10年前にタイムリープするのだ。武道は「自分は走馬灯を見ているんだ」と久々に会う同級生や当時の彼女・日向との再会を楽しむが、日向の弟・直人との握手で現代に戻る。そこで直人に、当時武道を奴隷にしていたキヨマサが属しているグループ「東京卍會」のトップ佐野万次郎と対峙しているグループに属した稀咲鉄太が出会わなければ、日向が死ぬという運命が変えられるかもしれない事を知らされる。
直人との握手がタイムリープの鍵だと分かった武道は、過去に何度もタイムリープし運命を変えようと奔走。その中で、現代を生きる無気力な自分にも打ち勝ち、これまでのダメな人生を変えようと壮大な「リベンジ」に挑んでいく。
果たして武道のリベンジは成功するのか。物語に引き込まれてしまう作品である。