ダンタリアンの書架

ダンタリアンの書架

『ダンタリアンの書架』とは、三雲岳斗によるライトノベルである。2008年から2011年まで、『ザ・スニーカー』で連載され、書籍版は角川スニーカー文庫から全8巻が刊行された。主人公は、ビブリオマニアの祖父から古い屋敷と蔵書を引き継いだ少年ヒューイ。屋敷の地下で本を読む少女ダリアンとの出会いをきっかけに、ヒューイは禁断の書物をおさめる「ダンタリアンの書架」の鍵守となる。2010年に阿倍野ちゃこ作画によりコミカライズされ、2011年にはテレビアニメ化もされた。

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ダンタリアンの書架
10

タイトルなし

ヒューイことヒュー・アンソニー・ディスワードの祖父にあたるウェズリー・ディスワードの遺言により古い屋敷と、ダンタリアンの書架を遺産として引き継ぐことにより、ダンタリアンの書架である少女、ダリアンと出会います。
ヒューイの役目としては、生前ウェズリーが人に貸した幻書を回収すること。
幻書というのは焚書で焼かれたり、失われた古代図書館の蔵書など本来、この世に在らざるべき幻の本のことであり、正しい読み手が紐解けば計り知れない恩恵を与えるのですが、相応しくない読み手が持てばたちまち世界の境界を超えバランスを崩してしまうというとても危ない本なのです。

ヒューイはそんな素晴らしくも危ない本を簡単に回収出来るはずなく、最初は正しい読み手だったはずの人間が幻書の力に魅せられヒューイに返すまいとあの手この手で殺そうとしたりとハラハラな展開が多いアニメです。
ストーリーがとても奇妙だったり、不思議だったり、人間の欲深い部分などが浮き彫りになっている話だったりと、引き込まれる要素がたくさんあります。
登場人物のキャラも個性があり、ダリアンの辛辣なツッコミに笑えたりと、メインストーリー以外にも見どころがかなりあります。