心に余裕がないときに聴きたくなります
コンポーザーのn-buna(ナブナ)と、ボーカルのsuis(スイ)の男女2人組ユニット。
n-bunaが描くストーリーに沿って音楽が作られているため、すべての楽曲に詩的にもメロディ的にも繋がりがあり、1曲聴くとほかの曲も聴きたくなるような不思議な力を持っているのが魅力です。
代表曲の「ただ君に晴れ」「だから僕は音楽を辞めた」のようなノリやすいロックな楽曲もあれば、「ノーチラス」や映画の主題歌にもなった「左右盲」などのしっとりと愛を歌うバラードもあり、聴いていて飽きることがないでしょう。よくあるロック・ポップスバンドのように思えますが、注目してほしいのは歌詞です。
すべての楽曲がまっすぐ前向きだったり愛を歌っていたりするわけではなく、皮肉を含み、どこかの誰かを嘲笑っているようなそんな歌詞が印象的です。
しかしよくある綺麗に並べられたような言葉ではなく、少し歪んでいながら寂しさを感じさせる人間味のある詩だからこそ、心に染み込んでいくのではないでしょうか。
ライブの形式の独特で一般的なバンドとは異なり、会場では立たずに着席し声出しも無く、終始静かにステージを見る形をとっています。
まるで映画を見ているような、静かなライブは、ライブ特有の騒ぐ感じが苦手な方にはピッタリだと思います。