ゴジラVSモスラ

ゴジラVSモスラ

『ゴジラVSモスラ』とは、1992年12月に公開された日本のパニック・アクション映画である。ゴジラシリーズ第19作品めになる作品で、キャッチコピーは「極彩色の大決戦」である。
巨大隕石の落下によって海底からゴジラが目覚めてしまう。一方インファント島では巨大なモスラの卵とコスモスと言う小さな生物が発見される。目覚めたゴジラを倒す為現れたモスラに似た破壊生物バトラと、羽化したモスラが協力しゴジラを倒す話である。見どころは互いに敵対関係であったバトラとモスラの心通わせるシーンである。

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ゴジラVSモスラ
8

90年代の風を感じることのできる作品

本作は「平成VSシリーズ」と呼ばれる1989年から1995年にかけて制作されたゴジラ映画の1本です。
この時期の作品では過去に登場した人気怪獣たちが当時の時代に合わせ、新しい設定とスタイルで登場していました。本作に登場するのは女性人気も高いモスラです。
単なる怪獣という存在を越え地球の守護神という新たな役割を与えられたモスラですが、それに伴い本作では環境破壊をテーマとして取り上げています。
この時期のアニメや特撮作品では本作の他にも環境破壊を扱ったものが多く、当時を知る人間にとっては時代の風を感じることのできる作品となっています。
一方で人間ドラマに関しては、本作ではモスラと関わることで再生していく家族の物語が描かれていました。それによりシリーズの中でも特にファミリー向けの要素が強く、家族揃って安心して鑑賞できる作品となったのです。
またモスラと対をなす新怪獣「バトラ」のかっこよさも本作の魅力。一方ゴジラに関しては、本作では一貫して悪役として描かれており作品内でもやや脇役の位置づけとなっていました。
その意味でシリーズの中では番外編や異色作の趣きもある本作ですが、子どもから大人まで幅広い年代が楽しめる映画としておすすめの1本です。