水玉ハニーボーイ

水玉ハニーボーイ

『水玉ハニーボーイ』は2014年から『LaLa』で連載される池ジュン子の漫画。オネエ男子と剣道部女子の恋を描いたラブコメで、3月号にて読み切りが掲載、6月号より集中連載を開始。反響が大きかったために12月号より連載化された。
主人公は中学・高校と剣道の強豪校で主将を務めてきた仙石芽衣。彼女に家庭科部所属の男子・藤司郎が告白したところから物語が始まっていく。少女漫画のヒーロー役がオネエ口調という斬新な設定が好評を得た。

refuesのレビュー・評価・感想

水玉ハニーボーイ
9

侍女子×オネエ系男子!?

侍と呼ばれる女子剣道部主将・仙石芽衣と、女子より女子力が高いオネエ系男子・藤司郎が織りなすラブコメディです。
常々同性から告白をされている仙石芽衣。ある日の放課後裏庭へ呼び出される。そこで待っていた人物は校内で有名な藤司郎。口調や仕草が女子ということで有名な男の子。予想外の人物からの告白に戸惑いながらも告白を断るが、諦めることなく仙石へとアタックをし続ける藤。最初は困惑が多かったが、親しくなっていくうちに藤への好意が芽生える。しかし一年失踪していた一年先輩男子剣道部前主将・七緒学が現れ、仙石へ告白。藤のライバルが登場する。さらに物語が進むと藤に好きだと告白する他校の西郷撫子。ライバル出現に仙石はようやく藤への恋心を自覚する。しかし、メイン二人の思考が明後日へと働き付き合うことに至らない。二人が付き合えるのはいつになるのだろうか。
この作品は最初に申し上げた通りラブコメディとなっており、ギャグ要素が大変多いです。予想外の展開になるのは当たり前と言っても過言ではないです。まず侍女子にオネエ系男子という時点で予想がつかないと思いますが、まさにその通りで、毎回ものすごく笑わせてくる作品です。登場するキャラは誰もが個性豊かで、一度出てきただけでも中々忘れられないです。明確な嫌なキャラがいないので、読んでいて不快を覚えるといったことはありませんでした。また、少女漫画なので恋愛がメインなのですが、恋愛ばかりに偏る、ギャグばかりに偏るといったことがなく、いいバランスなのでテンポよくお話が進んでいきます。読んでいて飽きがこないのでオススメの作品です。