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主人公を推しすぎ...好みが分かれそうなシリーズ第10作
『ドキドキ!プリキュア』は2013年2月から2014年1月にかけて放送されたプリキュアシリーズ第10作目。トランプ王国を支配した悪の一族ジコチューと戦うプリキュアの姿を描いたあらすじとなっています。
本作は前作スマイルのキャラクター達がコメディ寄りな印象だった反動からか、主人公は生徒会長と全体的に優等生キャラで統一され、エリート感を出している印象でした。特に主人公のキュアハート・相田マナがほぼ万能超人的に描かれ、敵が自分勝手な心の象徴の対比として、博愛に満ちたキャラとして推されていた印象を受けました。
一方で女子中学生らしさからかけ離れており、最終回のように他のメンバーもマナのオマケ的な扱いになる回も多く、この辺りは好みが別れる印象でした。キャラクターの成長を描くといった面では、マナよりもどちらかと言えばキュアダイヤモンド・菱川六花の方が丁寧に描かれていた印象でした。
前作にはいなかった追加戦士としてキュアエースも登場し、本作以降追加戦士は本格的に確定する形になりました。
全体的に観るとストーリー面を強化しようとした意図も感じられる一方、主人公のキャラを推しすぎなのと設定を詰めすぎ感があったので、評価は普通程度になりました。
なお10作目ではるものの、アニバーサリー展開は翌年に持ち越しになり、周年記念要素が分かりにくいなっという気持ちも感じた作品でした。