人間関係で嫌なことがあった日の夜など、気持ちリセットにオススメです。
人間関係で疲れている方にはうってつけな作品なのではないかと思います。
もし人間関係について塞ぎ込んでいる方がいて相談されたときなど、私はこの作品を「少しでも笑顔になって頂くこと」を目的に、まずオススメしたいと思います。
一通り読み終え、〝全ての悩みは人間関係〟という格言をまず想起させられました。
その悩みもまた「複雑極まれり」なのかも知れませんが、それでも多くの方々の琴線に触れることができる作品なのではないかと思いました。
その悩みは「その境地に立つご本人にしか分からない」「誰にも理解されない、共有できない」というような、深刻極まりないものであるかも知れません。
ですが、主人公のヒロトはどのような悩みを抱えた方にも寄り添ってくれるような〝母性を感じさせる男性〟といった感じです。多くの方が「友達になって欲しい」と思うようなキャラクターのように思えます。
ですが当然、全て悟っているような、俯瞰できているような人間でもありません。
好みの女性の前での分かりやすい態度や、我を通すあまり素直に謝れない部分など。とても人間らしい、制御できていない部分などが出てくるところも、またさらに共感し、応援したくなります。
主人公に限らず、周囲の人物もまた、とても魅力的です。
1人1人の登場人物を印象悪いまま描くことなく、個々人の人間性の背景もしっかり描かれており、悪い印象でモヤモヤすることのない安心して読める作品とも思いました。
仕事やプライベートで嫌なことがあった夜などに読むのがオススメなのではないかとも思います。
王道なのかもしれませんが、主人公が元俳優志望でイケメンということで満点評価は避けます(笑)