怪獣になっちゃた主人公
怪獣掃除の仕事をしながら防衛隊員をめざす32歳の主人公カフカが、討伐される側の怪獣になちゃったところから始まる物語。
同じく防衛隊志望で怪獣になってしまったカフカをサポートする清掃会社の後輩レノとの戸惑いのやり取りは、何度読んでも笑えてしまいます。気を抜くとコントロールがきかず怪獣が一部でちゃう主人公は面白いです。
出現する他の怪獣たちを一撃で吹っ飛ばせるほどの力を持つ最強の怪獣になってしまったカフカは、怪獣8号と呼ばれ防衛隊内で正体不明の大怪獣として追われる身になりますが、自分が怪獣8号であることを隠し、子供の頃からの夢である防衛隊員になろうと奮闘します。
隊員になれる年齢制限ギリギリでがんばる30代の哀愁の描写もあったり、どこからともなくひっきりなしに出現する巨大怪獣と、それと戦う防衛隊員の面々もヒロインであるカフカの幼馴染の防衛隊長や、お嬢様キャラの防衛長官の娘、糸目キャラの副隊長など以降続々と登場します。
迫力のある絵が非常にわかりやすく上手い事と、コメディ漫画を描いていただけあって笑えるシーンも多く面白かったです。
ピンチの時に登場するヒーローおなじみの設定も、ピンチの時に必ず来てくれる安心感があり軽々と怪獣を倒してくれるのがスカッと爽快になる漫画です。