『東京卍リベンジャーズ』の最終決戦から最終回までのネタバレ感想
『東京卍リベンジャーズ』の主人公・花垣武道は最終回までに10回タイムリープを経験、最終回では1998年にタイムリープして新たな世界線でのハッピーエンドを迎えるというストーリーになっています。
今回はその10回目のタイムリープと新たな世界線でハッピーエンドの最終回までの感想をネタバレ込みでお伝えします。
10回目のタイムリープはマイキーを助けるため、マイキー自身がトリガーとなりタイムリープを実行することとなりました。
タイムリープした先では「六破羅単代」「梵」「関東卍會」という3勢力が存在していることを知った武道は、マイキーを倒すという目標を掲げ東卍のもと主要メンバーに声をかけるものの、夢を持つ仲間の姿を見たことで断念します。
しかし、龍宮寺の死亡でストーリーは一気に加速し、新たな登場人物・寺野南や武臣らが登場、さらには「六破羅単代」と「梵」との抗争に遅れて「関東卍會」が参戦し、3勢力がぶつかり合う”三天戦争”が勃発することとなります。
三天戦争は関東卍會が勝利をおさめますが、その後かつての東京卍會メンバーを集めた武道は「二代目 東京卍會」を結成。マイキーを倒し、真のハッピーエンドにたどり着くべくマイキー率いる「関東卍會」との最終決戦が幕を開けます。
最終的にマイキー、武道とそれぞれのチームのトップ同士が一騎打ちし、武道は瀕死の重傷を負ってしまうのですが、そこでマイキーは武道を生かそうと必死に願い、武道は10年前へタイムリープをします。
マイキーが願って起こしたタイムリープで武道とトリガーであるマイキー自身も1998年へと飛ばされ、未来の記憶を持った2人が再開し、タイムリープ前に核となっていた出来事を未然に防ぎ、東京卍會は最大勢力に拡大し、解散をするところまで描かれました。
その11年後に武道・日向の結婚式が行われ、ハッピーエンドという形で物語は幕を閉じました。
10回目のタイムリープから最終決戦、新たな世界線までのスピード感がすごいのと、いろんな勢力、登場人物が出てきているのが個人的にはあまりお勧めできないポイントになります。
また、新たな世界線では全登場人物が死なず、平和に過ごしており、武道と日向は結婚しハッピーエンドという大団円を迎えていますが、ここも個人的にはあまり好きではないポイントです。
なぜならば、何か理由があって死んでしまった人物や、千冬やナオトのように武道とともに未来を変えるべくして尽力した人物がいたにもかかわらず、それがすべて最終的には「マイキーと武道」の2人が頑張ったことにされてしまっているのがちょっと納得できないポイントだからです。
人気作品であったり、作者本人が「最後の新しい世界線で終わらせることは血のハロウィンで決めていた」とも語っていることから、仕方ないことではあるのかと思いますが、9回目でマイキーが救われない世界線でのエンド、という形をとっても良かったのかな、とは思っています。
最終決戦〜新しい世界線でのストーリーの速さで読者の置いてけぼり感がすごく出てしまい、がっかりしたという声もちらほら見かけました。
なんにせよ、2023年11月末〜2024年2月まで前後期での最後の世界線という体験展があるので、そこでの新作書下ろしなどにも期待したいところです。