グランツーリスモシリーズ / Gran Turismo series

グランツーリスモシリーズとは、ポリフォニー・デジタルが開発しソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)が発売しているドライビングシミュレータである。
1997年の第1作から開発、販売されているシリーズの総称。
第1作が販売されたのは家庭用ゲーム機プレイステーションのゲームソフトとしてだった。
特徴はモデリングされた実在する車両を、ゲーム内で運転することができるという点である。
大まかなストーリーはレーシングドライバーであるプレイヤーが、レースに参戦し、賞金を稼ぎ、車両を購入またはチューニングして更に上位のレースに挑むというもの。
本シリーズ全体の特徴として高精度な物理演算による実車に近い車両挙動を再現していることが挙げられる。
レース参加のためのライセンスという制度も存在し、レースに必要なライセンスに合格しなければ参戦できないといった、プレイヤーがレーシングドライバーになったかような気持ちになれる工夫が施されている。
本シリーズではチューニングなどの車両の性能アップも重要なゲーム要素となっている。
チューニングによって車両の出力特性が変化し、車高をミリ単位で調整もでき、非常に多岐にわたるチューニングを行うことができる。

kazu-cinema2のレビュー・評価・感想

グランツーリスモシリーズ / Gran Turismo series
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テレビゲームからプロの道へ

F1ドライバーというと、自分自身とスピードとの戦いと言われていますが、その前にコースを熟知しなければいけないようで、昔と比べるとコースの覚え方が変わってきていると言われます。1983年に任天堂からファミコンが発売されて以来ゲームは進化しています。SONYからプレステーション(PS)が1994年に発売されると、「グランツーリスモ」シリーズなどのレースゲームで、鈴鹿などのコースがリアルに再現され当時の子供たちは夢中になりました。
その時代の子供たちの中には、後にF1ドライバーとして君臨しています。
フェルナンド・アロンソ、キミ・ライコネン、ニック・ハイドフェルドなどが有名で、ゲーム影響を強く受けていると言われているそうです。F1ドライバーの中には自ら、「ゲームで鈴鹿の攻略法を覚えた」ともTV中継で発言をしていました。F1ドライバーの中には、2004年から発売されたプレイステーション・ポータブル(PSP)をピットなどに持ち込んで最終のコースイメージトレーニングをするとか。もしも、F1レースを観戦する機会があれば、レース前のピットの様子やドライバーの手元に注意をして見て下さい。誰かがPSPなどを手にしている可能性があります。
F1ドライバーの中には、新しいサーキットコースのシミュレーションなどにゲーム機を利用しているとも言われています。その一例が、2016年のバグーの市街地コースです。このコースのシミュレーションにジョリオン・パーマー(ルノー)はゲームを使用したと言われています。
PS4などは発売当初のPSに比べるとソフトウェアがCDからBDに変わっているので画像の解像度が細かくなり、より実際のコース感覚でゲームが楽しめます。
だからこそ、グランツーリスモシリーズにF1ドライバーも注目しているのでしょう。