まがいものも貫きゃ誠になる。
薄桜鬼は元々は乙女ゲームとして作られた後、アニメ化、マンガ化、小説化と様々なメディア展開をした作品です。
舞台は江戸。
新選組が一世を風靡した頃の物語で、ヒロインと新選組の彼らが激動の時代を強く生き抜く様と愛の芽生えを描いています。
新選組は将軍に使える武士たち。
最強の武士集団として華々しい時代を飾った彼らも時代が江戸から明治に変わる中、薩長の裏切りや権力争いの中で将軍の力が衰え、天皇の時代へと変わったことによって賊軍へとなり落ちてしまいます。
自分たちが正義としていたものが明日には変わる時代。
「自分たちはなんのために戦ってきたのか、何を信じたらいいのか」。そんなことも分からぬ中、それでも自分の中の正義を信じ、強さを追求していく姿に心を打たれます。
基本的には新選組の歴史を史実に基づき物語は進むのですが、その中でこの作品のオリジナル要素である、鬼のように強い力を得られる薬「変若水(おちみず)」と変若水を飲んだ後になるまがい物の鬼「羅刹(らせつ)」というものが出てきます。
大事なものを守るために禁断の力に手を伸ばしてしまう彼ら。
彼らが人ならざるものになってでも守りたいものとはなんなのか、その強さの源はなんなのか…まがい物だと蔑まされても、信じたもののために戦うことを辞めない姿には涙が止まりませんでした。
「かっこいい生き方」
それを私に教えてくれた作品です。
また声優さんたちも豪華で、グラフィックもとても綺麗な作品なのでアニメ、ゲームが好きな方には是非1度触れて頂きたいです。