『ラストカルテ』動物たちの様々な謎を解決する法獣医学ミステリー
『ラストカルテ ―法獣医学者 当麻健匠の記憶―』は、浅山わかび先生が描く、法獣医学を用いて動物にまつわる事件の謎を解く感動ミステリー漫画です。
今回は『ラストカルテ』のあらすじや面白いポイントをご紹介します。
・あらすじ
興味を持ったことに関しては決して忘れない記憶力を持つ高校生の当麻健匠は、ある事件をきっかけに「法獣医学」を知り、同級生で獣医を目指す茨戸爽介と友達になります。持ち前の記憶力と茨戸の姉の協力もあり、ともに事件を解決します。その後当麻は獣医を目指し、茨戸とともに動物たちと関わりながら、動物たちが何を考え、何を思ったか想像していきます。
人間だけでなく動物たちの魂や感情も描く感動の物語です。
続いて、『ラストカルテ』で私が面白いと思うポイントを紹介していきます。
・ポイント1「謎解き要素」
『ラストカルテ』では毎話、動物にまつわる事件が描かれます。事件の内容は動物の死や怪我であったり迷子の猫だったり様々ですが、お話ごとに事件の謎が解決されるので読んでいてスッキリしますし、謎の解決が気になってスラスラ読めちゃいます。
・ポイント2「知識を得られる楽しさ」
毎話描かれる事件は、医学や動物の生態などの観点から解いていきます。そのため動物に関してなど、今まで知らなかったことを知ることができる楽しさがあります。1冊で5種類ほど動物が出てきて、毎回1話完結のお話なので読み終えた時に満足感があります。
・ポイント3「動物たちの視点」
『ラストカルテ』独自の魅力だと感じているのが、それぞれの動物たちの背景が描かれていることです。当麻たちが、動物たちの感情を想像して、過去に何があったかなどが描かれています。人間に害をなすことがあっても、動物たちにはたしかに命が存在していることを改めて考えることができます。ペットである場合は、飼い主への思いなどを動物の視点から見ることができるのも面白いと思います。
・まとめ
『ラストカルテ ―法獣医学者 当麻健匠の記憶―』の魅力をご紹介してきました。動物に関するお話が好きな方には楽しんでいただける漫画だと思います。
動物たちの死を解明する学問があることを私自身もこの作品で知りました。動物の数だけ謎があると思うとワクワクしますね。
ミステリーとしても、動物たちと人間の感動のお話としての楽しめる『ラストカルテ』ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。