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バイオウイルスで暴れまわる寿司モンスターの惨殺劇
「寿司に女のにおいがうつっちまってる」
令和だとSNSで非難殺到なセリフを寿司職人の父に言われたショックで家出したヒロインのケイコは、温泉旅館で仲居として働きます。
製薬会社の社員たちの宴会の最中、社長に命じられてバイオ研究に専念していたのに実験の失敗と責任を押し付けられてホームレスになった元社員の山田が、復讐のために自作のウィルスをばらまきました。寿司や魚の切り身に鋭い牙が生えて飛行能力と狂暴性を身に着け、人間を食べる肉食獣へと変貌し、旅館は血まみれの戦場になってしまいます。後半には寿司同士が交尾をして、さらにその数を増やします。
寿司VS人間のサバイバルパニック劇のなかで入ってくる、エロスとグロのカップリング描写のブラックユーモアが、大変愉快でした。
・女体盛り(派手な下着着用)に使われた切り身が女体を貪る
・大浴場の女性客の入浴シーンの背後で、首ちょんぱ流血シャワー
・寿司に限界ギリギリまで顔の皮膚を引っ張られるなか、「キスしてくれよ」と死に際にいい思いをしようとする男性
・舌を噛みつかれて悶えているはだけた女性を助けずに、眺めて悶々としているアホな男性(このあと、舌を嚙み千切られて出血多量で女性は死にます)
不倫関係の女将さんと板長の、生卵を交互に口内に移してゆく「日本人独特のキス」も、見所です。いったい、どこの文化なのでしょうか。