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リアリティのあるヒーロー活劇
主人公レイチェル・ストーン(演:ガル・ガドット)はMI6の新人エージェント。雪山のペンションで、ある武器商人を確保する任務にチームで挑むところから物語は始まる。
セキュリティが厳しく任務は難航するが、レイチェルの機転でミッションは順調に進む。
だが予想外の事態が起こり、レイチェルはチームとは別行動することになる。しかしレイチェルは別の顔ももっており、組織名ハートに所属するハートの9という特殊工作員だった。
全体的にお金のかかったであろう派手なアクション、CGを駆使した高度なシステムをイメージさせる近未来なシーン、挫折あり、苦節ありなストーリーで面白く、飽きさせない。
本当に組織があるとしたら、このように考えるかもしれないと思わせるような、多数のシチュエーションが見受けられ、リアリティがある内容となっていた。
物語的にはヒーローとしての属性が強く、悪に立ち向かう主人公レイチェルの活躍と、主張の強い性格が際立っていた。
ややリアリティに欠ける、さも映画ならではという部分はあったが、エンターテイメントとしての完成度は高く、終わり方もすっきりとしたパッケージで、最後まで続きが気になった。ぜひ続編に期待したい一作。