繊細かつリアルな感情表現
『Pretender』や『ミックスナッツ』など、数々のヒット曲を生み出し、老若男女問わず、多くのファンを獲得している4ピースバンド、Official髭男dism。
そのほとんどの楽曲の作詞・作曲を担当しているのが、Vo.&Pf.の藤原聡さんですが、彼らの楽曲がたくさんの人々の心に届く様々な要因のひとつに、藤原さんの作る歌詞に含まれる「繊細かつリアルな感情表現」が挙げられると、私は考えます。
彼の生み出す歌詞は、その情景や心情を鮮明にリスナーの心に届けてくれます。
これは、藤原さんが言葉というものに細部からこだわり、一語一語を非常に丁寧に紡いで歌詞を完成させている結果だと思います。
このように、繊細さは、リスナーに何かを訴えかける上で重要な要素であり、その繊細さが多くの人々に寄り添う楽曲を生み出しているのです。
また、Official髭男dismの楽曲の歌詞の特徴として、リアリティが高いことが挙げられます。
例えば、「こんな風になりたい」と頭で考えていても、それは綺麗ごとで、実際にはなかなか難しい、ということは誰しもあると思いますが、藤原さんの書く歌詞は、理想を抱いてしまうことも、それとは異なる現実も、どちらも肯定したうえで、その心情をリアルに表現しています。
このように、Official髭男dismは、「繊細かつリアルな感情表現」により、多くの人々の心に寄り添う楽曲を生み出しているのです。