ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 / ニジガク

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 / ニジガク

『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』とはプロジェクト『ラブライブ!シリーズ』の第3作目で、アニメ、ノベル、ゲーム、リアルライブなど複数のメディア展開をしているコンテンツである。作品の舞台は東京のお台場にある架空の学校である虹ヶ咲学園で、そこに通うスクールアイドルの女の子達が苦悩や葛藤を経て成長していく姿を描いた作品。先代グループのμ'sやAqoursが登場しないが、無印を連想させるシーンがいくつかある。

yuchinp4のレビュー・評価・感想

ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 / ニジガク
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”虹が咲く場所を描く”ラブライブ!最高傑作 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

本作は、ラブライブ!シリーズの第3作。「虹ヶ咲学園」を舞台に、スクールアイドル同好会のメンバーの日々の葛藤や成長が色濃く描かれる。
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(以下、ニジガク)シリーズの魅力は、従来のラブライブ!シリーズとは違い、「ラブライブ本線への挑戦」せず、各個人がソロアイドルとして活動を進めていく点にある。
アニメシリーズでは、一話で一人の内面にフォーカスし、一個人としての描写は丁寧に描かれている上、ユニットとして他者との関わりも描かれ、多角的にそれぞれのキャラの魅力が描かれる。そのストーリーがリアルライブとのリンクすることで、世界観を確固たるものにしている。
特筆するべきは、主人公が「アイドルではない」ということだ。アイドルではない主人公の視点で描かれる本作は、それぞれのキャラの「友達」としての姿、「アイドル」としての姿を映し出す。例えば、 朝香果林というキャラは元モデルで多くの人からは容姿端麗で人気者として描かれるが、実際は方向音痴であったり、一人でいることに不安を抱いている。そんな彼女はスクールアイドル同好会に入ることによって、同じ志をもったメンバーたちと交流し心を開いていく。ニジガクは1話の内容が非常に濃く、何度も見返したくなる作品である。
アニメが終了しても四コマ漫画がアニメ化され、映画化もされた。