DAYS / デイズ

DAYS / デイズ

『DAYS』とは2013年から安田剛士が『週刊少年マガジン』にて連載を開始した高校生サッカー漫画および、それを基にしたアニメ作品である。いじめられっ子の柄本つくしと金髪長髪でカリスマ性を漂わせる少年、風間陣。「つくしはさ、サッカー好き?」この一言をきっかけとして西東京の名門「聖蹟高校サッカー部」に入部することとなる。たった1年、されど1年。その言葉に隠された本質を伝えていくために、今らしい高校生が抱える不安・葛藤・熱意・期待を全て詰め込まれている。

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8

サッカー素人も引き込まれる!DAYSの魅力について

主人公は柄本つくしという高校1年生の男の子。
この物語はつくしが風間陣(かざま じん)という少年との出会いをきっかけに、聖蹟高校のサッカー部として活躍していく物語です。

つくしは初心者ですが、サッカー強豪校の聖蹟高校サッカー部に入部し、試合に出て活躍、さらにはレギュラーとして試合に出て選手権を優勝する…という少々現実離れした設定がありますが、内容的にはそれほど現実離れしていません。
この漫画では「走る」という言葉がよく出てきます。
「走る」というのは誰でもできることですが、誰でもできることを誰よりも頑張ることがどれほど大切なことかを教えてくれます。
特殊な能力があるわけでもなく、身体能力が高いわけでもない、そんな平凡な人間でも諦めなければ結果は必ず出る…という熱い気持ちを思い出させてくるシーンが数多く出てきます。

主要キャラクターだけではなく、サッカー部以外のキャラクターにもフォーカスが当てられるシーンもあります。
どのキャラクターもなにかしらの悩みを抱えていたり、夢があったりと作品の中で少しずつ描かれていくのですべてのキャラクターを漏れなく好きになっていきます。

また、サッカーがわからない人にもわかるように作中の戦術について自然に解説が入っていたり、決して少なくはない登場人物についてもアナザーストーリーとして「振り向くな君は」という作品が出ているのでそちらを読めばさらに内容が深まっていく構成になっていることもハマってしまう理由の1つです。

サッカーの絵や話はもちろんクオリティが高いのですが、友達や家族との関わりについても細かく描かれており、所々で忘れかけていた感謝の気持ちを思い出させてくれます。
最後まで読み終えたときには頑張る気持ちや周りの方への感謝の気持ちが高まっていることでしょう。
1巻と最終巻を見比べたときに絵のレベルが段違いに上がっていることもおすすめできるポイントです。