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「沈黙のパレード」 原作好きも納得の映像化!
ドラマ「ガリレオ」シリーズの映画化第3弾である「沈黙のパレード」。
前作の「真夏の方程式」から9年経っているとは思えない福山雅治のガリレオは、ガリレオシリーズ好きを裏切らない映画となっていました!
今作の原作を読んだことのある方はお分かりかと思いますが、大きなロケを行う必要がある内容で、ここをきちんと描かないといけません。コロナ期間中での撮影であったにも関わらず、大掛かりなものとなっていました。
登場人物全員に動機もあればアリバイもあるという状況から、それをどう崩していくかが見どころの1つです。映画化されるガリレオシリーズは、一筋縄ではいかない展開が多いため、1つの謎が解けても解決までには至っていないという重層的な展開に目が離せなくなります。
もちろん、お決まりのセリフや柴咲コウが演じる刑事とのやりとりなど、軽妙なシーンもちりばめられています。過去の悲しい事件が引き金になっているため、胸が苦しくなる部分もありました。
あの天才・ガリレオは人の気持ちがわからないようでいて、救いや心象にやわらかなものを置いていくようなところがあります。原作好きの方も納得の映像化かと思います。必見です。