家庭教師ヒットマンREBORN!

家庭教師ヒットマンREBORN!

『家庭教師ヒットマンREBORN!』(かてきょーヒットマンリボーン)は2004年から2012年にかけて『週刊少年ジャンプ』に連載された少年漫画。作者は天野明。2016年には累計発行部数3000万部を突破した。2006年から2010年にかけて、本作を原作としたテレビアニメが放映された。
運動も勉強もできない主人公沢田綱吉(ツナ)のもとに、ある日家庭教師リボーンが訪れる。リボーンは自身をヒットマンだと名乗る赤ん坊であった。リボーンの目的は、世界最強のマフィアボンゴレファミリーのボスの家系であるツナを一流のマフィアに育てることだった。
連載当初は、撃たれた者は死ぬ前に後悔したことを死ぬ気でやり切ってしまう「死ぬ気弾」を使って、リボーンがツナの日常を無茶苦茶にしてしまうギャグ漫画であった。連載から1年以上が経過した61話からツナに敵対する者が現れ、ツナが友人たちと協力しあいながら困難を乗り越えるバトル漫画となっている。未来編からはツナが死ぬ気弾を打たれた際額に現れる死ぬ気の炎が特殊なエネルギーとして、物語の戦いの軸となった。

carnot6のレビュー・評価・感想

家庭教師ヒットマンREBORN!
10

成長とは変化である。変化しないこともまた、成長である。

ある日突然、なにをやっても駄目な主人公・沢田綱吉、通称ツナの元に、凄腕の赤ん坊の殺し屋・リボーンがやってくるというのがこの作品のスタートだ。

こう書いてみると、一見ギャグ漫画である。
いや、序盤はたまにバトルが挟まる、ギャグ漫画であった。
途中からはガチガチのバトル漫画に路線変更したのだが、そうなってからも人気は高かったことから、路線変更は大成功だったといえよう。
序盤のギャグ漫画時代の要素も上手い具合に伏線になっており、「まさかこのキャラが!?」となるのもこの作品ならではだ。
例えば、ネタバレをするのならば、この作品の最強キャラは、序盤に名前だけ出ていたラーメン好きのおじさんである。
そのキャラは本当に強く、覚醒した主人公の実力を大きく上回っており、最終的に和解で終了した。

そして、この漫画はジャンプ漫画としては珍しい最終回を迎える。
ツナは頼れる仲間や友達ができ、強大な力を手にしたにも関わらず、私生活では駄目なままであった。
本人はそれを気にしていたが、リボーンには「それは凄いことだ」と言われる。
「強大な力を手にしても、それを武器に生きて行こうとは思わない」というツナの考え方も、個人的にジャンプ漫画の主人公の中で1番好きなキャラクターである理由だ。