別世界のONE PIECE
細田守監督作品のONE PIECE映画。
カメラワークや作画が全体的にいつものONE PIECEとは異なり細田守監督らしい作品になっています。
劇場ポスターは可愛らしいお花たちと笑顔のキャラクターが描かれて楽しいお祭りがテーマかと思いきや、真逆の内容でした。前半部分は、金魚掬いや輪投げといったお祭りというテーマにふさわしい内容で話は進んでいきますが、後半に連れてトラウマ鬱映画に変化していきます。作画の怖さはもちろんですが、麦わらの一味の仲が崩れていきギスギスしていく様子も怖さがありました。
ゾロとサンジの原作以上の険悪感、ウソップに対してのナミの嫌悪感、サンジが誰に対しても怒っている様子で観ていて悲しかったです。ただただ怖い作画ではなく、奇妙というか不気味な感じを表しておりところどころでゾクッとさせられました。大人が見てもトラウマになる要素があるので、いつものONE PIECE映画のような「子供も観れる!」というわけでは無いと思います。
この作品は賛否両論分かれており、ONE PIECEぽさはほぼ無いですが、全く別の作品やパラレルワールドの麦わらの一味だと思って観たら作画も綺麗で内容も悪くは無いので楽しめると思いました。