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マンガ
このマンガとの出会いは、ただただ流行っていたからということと、絵が好みだったということだけで手に取りました。なんとなくでパラパラっと読んでいたんですが、ページが進むにつれて真剣さが増していきました。
私も思い返せば、目の前でのけ者にされたり、嫌味なことを言われたりという悲しい体験がいくつかありました。このマンガを読んでいるとそれを思い出してしまうこともありました。嫌な思い出というのは消えないもので、良かった思い出よりも勝ってしまいがちです。
このマンガの主人公は、過激ないじめの中でも「負けたくない」「逃げたくない」といった、何にも負けない強い気持ちで突き進む姿が描かれています。
最初は、そんな主人公の苦しみや悲しみに自分の体験と共に入り込んでしまいました。しかし、次第に強い気持ちへと成長していく主人公のたくましい姿に、私も過去の体験が良き体験へと摩り替わっていきました。
良き体験とは、悲しい体験となっていたことが悔しかったという気持ちの体験と変わって、「私はあんな人たちみたいにはならない」「人の気持ちが分かる人に、優しい自分になろう」とその体験が私のバネになっていました。それもこのマンガと出会ったことで私をプラスに変えてくれたと思います。
このマンガの主人公のたくましい姿は、力になります。このマンガを読めば読むほど、「次はどうなるの」「早く次が見たい、知りたい」となってしまう、読者を虜にしてしまう作品です。