風都探偵

風都探偵

『風都探偵』とは、2017年より週刊漫画雑誌『週刊ビッグコミックスピリッツ』(小学館)で連載している青年漫画、及びそれを原作としたアニメ・舞台の名称である。脚本は三条陸、作画担当は佐藤まさき。特撮番組シリーズ『仮面ライダーW』の正統続編となる漫画であり、同作の主要スタッフが製作に参加している。特撮番組だった『仮面ライダーW』に引き続き、探偵が謎めいた事件を推理で解き明かしていくミステリードラマの面白さとヒーローが怪人に立ち向かう熱い特撮アクションの両方を楽しめる作品となっている。

kahashiのレビュー・評価・感想

風都探偵
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仮面ライダーシリーズ初の本格アニメ化

2022年夏に放送・配信された、平成仮面ライダーシリーズ第11作『仮面ライダーW』のその後を描いた青年誌連載コミックのアニメ化作品で、事実上『仮面ライダー』シリーズとしては初の本格的なアニメ化作品となります。

主なあらすじもTVシリーズのその後から始まり、風都で探偵及び仮面ライダーとして活動を続ける左翔太郎とフィリップの前に「ときめ」という謎の女性が現れたことから、新たな事件に巻き込まれていきます。

「CVは全員本職の声優さんが担当」という事に対して賛否が起きたものの、蓋を開けてみると劇中の雰囲気(ニチアサで使われてるロケ地などの再限度も含めて)や、細かい小ネタなど『仮面ライダーW』の続編として非常に完成度の高い作品となり、いい意味で変わらない『仮面ライダーW』の世界観になっていた印象です。

配信・深夜放送という事もありニチアサでは描けないグロやエロ(後者がやや執拗だった気もしますが笑)も積極的に描いてはいるものの、ライダーの変身描写やアクションなどの再現率も高く、仮面ライダーのアニメ化としても新鮮な印象でした。

ストーリー的には一つの事件を3話完結で描くためやや間延び感はあったものの、全12話の攻勢では4部構成でなりたっていた印象です。全編において作りての仮面ライダーのアニメ化に気合いが感じられた作品です。