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ジム・キャリーの名を広めたコメディ映画
1994年に公開されたアメリカのコメディ映画で、冴えない銀行員が奇妙な仮面を被った事で、緑色の顔の怪人マスクへと変身をとげて、超人的な力で大騒動を巻き起こす話となっています。
主演にジム・キャリー氏、ヒロインにキャメロン・ディアス氏を配し、当時ほぼ新人だった両氏の出世作としても有名になった本作。ストーリー的にも冴えなかった主人公が最終的にはマスクの力に頼らない程成長する過程を描いたメロドラマにもなっていましたが(とはいえだいぶコメディ色の方が濃いのですが笑)、本作はまだ発達したてのVFXも積極的に導入されている点も特徴の1つです。トムとジェリーなどカートゥーンアニメのような描写を、実写で映像化した面においても画期的で、よりコメディ感を増した作風になっていました。
吹き替え面においても、主人公を演じる山寺宏一氏の変身前後の演技の幅の広さを堪能でき、山寺氏の洋画吹替の仕事で真っ先に本作が浮かび上がるファンも多い印象でしたね。全体的に登場人物たちの掛け合いもノリがよく、比較的肩の力を抜いて楽しめる作風になっています。いつ今観ても当時の勢いというか面白さを感じさせる作風になっていますね。