プラスティック・メモリーズ

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プラスティック・メモリーズ
7

全体的に優。しかし、一話がピークか…

全体的に優れた作品ではあります。見る価値あり!しかし、チズ(壮年の女性)とニーナ(ギフティア)の話が一番な感動を呼んだ。ギフティアという我々の現実世界にはないアンドロイドというシステムを身近に感じさせ、なおかつギフティアに心があり、人間を思いやるものであるという印象をつけることができた見事な一話であった。また、作中でニーナ「回収され、記憶も人格も無くなってしまうことが怖い」とアイラに吐露したところは、人間にはない記憶や人格がなくなるということへの恐怖を気づかされ、我々がもしそのような立場になったら…と考えさせられるこの作品を通しての深いテーマを提示していた。主人公のツカサやヒロインのアイラはまだこの時には気づかなかった感情であるが、アイラの回収期限が近づくにつれ、2人を大いに悩ませたテーマであるようにも思えた。
最終回の終わり方は綺麗な終わり方であった。観覧車の上で終わりを迎えたアイラの顔は満ち足りた、とても綺麗で寝顔のようであった。アイラの回収を乗り越えたツカサがまた新たなギフティアとのパートナーを組んで仕事をするという描写のあの白い腕が、どうしてもアイラの腕に見えてならなかったのは私だけだっただろうか。