リアルかファンタジーか?謎だらけ
うみねこのなく頃にという作品は、まずエピソード1で洋館に親族が集まると言うミステリの王道のようなシチュエーションから始まります。そしてどんどん親族が奇怪な殺され方をしていくのですが、どうも人が起こせるような殺人のやり方ではないのです。そこで浮上するのが洋館のある島に伝わる魔女伝説。魔女ベアトリーチェが起こしたのではないか?という説。
私はこの物語はてっきり魔女は結局ただの伝説でしょう、現実はきっと人による殺人だろうな。と思っていたのですがそこでエピソード2を読み進めると、なんと魔女が登場したのです。この時点で「!?」な展開であり、物語はどんどん「魔女はいるのかいないのか」という話に進んでいきます。私がこのうみねこのなく頃にですごいなと思う点は、マンガ全体が読み手を騙す演出になっていること。例えば、エピソード1で死んだキャラクターがエピソード2ではまた元気に生きており、同じく洋館に集まるところから始まるのです。まるでループをしているのか?と思うような物語の作りになっているのです。少しずつなぜそのような作りになっているのか、魔女は本当にいるのか。ベアトリーチェとは一体なんなのか。が紐解かれていく感じが本当に素晴らしいです。また、特に魔女のデザインは凄くいいですが、キャラクターが見た目も中身も魅力的でそこもすごくいいと思う点です。