週刊少年ジャンプ長寿連載漫画「ONE PIECE」
マンガ好きなら誰もがタイトルくらいは耳にしたことがあるだろう「ONE PIECE」。
舞台は「大海賊時代」と呼ばれる海賊が無数に存在し、海軍を要する世界政府と対立する世界。
主人公のルフィを中心に仲間と共に様々なトラブルを乗り越えていく。努力、友情、勝利。まさに週刊少年ジャンプの三本柱のテーマの王道ともいえる作品である。
10年以上にわたって連載しており、毎週読者に連載を楽しみにさせる終わらせ方。そして休載が少なく長期連載を続ける尾田栄一郎先生。
ONE PIECEの特記すべき点は、味方、敵、ライバル全てのキャラクターの立ち方。作品や扉絵に散りばめられた多くの伏線と、その伏線回収の上手さの2点に尽きると思う。
ここがこう繋がってくるのか、前に読んだこの部分はこうだったのか、実はこのキャラクターこうだったのか。
読者が予想できない展開と、読んでいくにつれて明かされる真実。
伏線回収の上手さが際立ち、少年漫画にありがちないわゆる「モブキャラ」がほとんど存在せず、全てのキャラクターにファンがつくのも納得いく描写だ。
ルフィの天真爛漫な性格はまさに少年のまま大人になったようなキャラクター。そんな彼が様々なトラブルを起こすも、仲間と力を合わせて乗り越え、数々の名シーン、名セリフを生む作品。
いろんなキャラクターのセリフ、シーンが心に残り、まだ回収されてない伏線がどう回収されるのか。楽しみで仕方がない作品だ。