ストーリーはやや薄い感もあるものの戦闘やアイテム獲得手段の充実ぶりが印象的なRPG
2009年にWii用ソフトとして発売されたバンダイナムコの人気RPG「テイルズオブ」シリーズの一つで、2010年にPS 3用として追加シナリオを加えた「〜グレイセス エフ」のタイトルで移植されました。
シリーズ内のタイトルでは「守る強さを知るRPG」という題目で、3国の争いから発展していく主人公アスベルの激動の人生が描かれるあらすじです。
本作では戦闘面では従来のフリーランの他より移動速度が速まるアラウンドステップというシステムが導入され、敵の死角を取りやすくなり、シリーズお馴染みの秘奥義も各キャラに3つずつ用意されたりとより操作しやすくなった印象がありました。また条件次第でマップ移動中にアイテムを自動作成できる「エレスポット」や各ショップで利用できるアイテム同士を合成できる「デュアライズ」などアイテムの獲得手段がより豊富になった印象がありました。
ストーリー面においては当初は主人公たちの少年時代から始まり、途中から青年時代に移り変わる導入部分が印象的で、「ヴェスペリア」など比較的尖ったキャラクターが増えた反動からか、家族をテーマに比較的穏やかなキャラクターが中心になっていました。一方で主人公の主体性の少なさやヒロインの当たりの強さなどは好みが分かれそうな印象がありました。