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時を経た続編も話題を呼んだアクション映画の革命作品
1986年に公開されたトム・クルーズ主演のアクションドラマ映画作品。アメリカ海軍の曲者の戦闘機パイロットの戦いと青春の日々が描かれており、その撮影にはアメリカ海軍が全面協力したそうです。艦内のシーンも実際の空母で撮影されており、最もリアリティを与えたのが、本作最大のウリとなる戦闘機の描写です。幾つかはセットで撮影されてはいるものの、トム・クルーズ氏のシーンにおいては、実際の戦闘機を使用し、訓練を得た上で撮影に臨んだ事で圧倒的なリアリティを生み出した事は語り草となっています。
ストーリー的にも主人公・マーヴェリックの視点を中心に描かれ、傲慢だったマーヴェリックが成長していく姿は、シンプルながらも飛行機野郎の青春物を地で行く物語としてまとまっていた印象でした。本作は公開後、その徹底した海軍の描写から海軍への入隊を希望する者も多く輩出させるきっかけとなり、また、本作を見て影響を受けたクリエイターも多く、その後のアクション映画界においても革命を起こした作品なのは揺るがない事実となりました。
続編となる「トップガン・マーヴェリック」が2022年度最大のヒット作となったのも記憶に新しい中、改めて本作を視聴すると全く古びない迫力が感じられました。