スーパーの女

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スーパーの女
10

潰れかけたスーパーを立て直すお話

1996年上映の邦画で、監督は伊丹十三です。
<あらすじ>
潰れかけたスーパー「正直屋」の専務である五郎は、ライバル店への潜入調査中に、スーパーが大好きな花子と再会する。
スーパーに関する知識が豊富な花子に五郎は驚き、「正直屋」で一緒に働こうと誘った。
二人は潰れかけの「正直屋」を繁盛させることができるのか…。

<個人的な感想>
2時間ほどの映画ですが、話のテンポの良さ・キャストの演技力が素晴らしくあっという間に見終わりました。
また、抑えるべきポイントとして、この映画は食品の偽装問題も取り扱っている点です。
花子は「正直屋」で働くと、古い揚げ物をもう一度揚げて売り直す、魚のリパック、肉を赤い蛍光灯で照らして変色をごまかす。などの偽造を目の当たりにします。
花子は「商売はお客様に正直じゃないといけない」とみんなを説得して、少しずつお店を変えていきます。
この偽装問題は、2000年代に入ってからニュースで取り上げられるようになり、世間を騒がしていたが、この映画は1996年にこの題材を取り上げていた先見の明がある作品になります。
この映画はスーパーマーケット「サミット」の全面協力など、業界を挙げてこの映画作成に取り組んでいたので、当時のスーパーの実情が学べるのもポイントとなります。