けいおん! / K-ON! / けいおん!! / K-ON!!

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『けいおん!』とは、かきふらいによる日本の4コマ漫画、およびそれを原作とするアニメなどのメディアミックス作品である。
『まんがタイムきらら』にて2007年から2010年まで連載。単行本は『けいおん!』全4巻、大学編の単行本『けいおん! college』と高校編の単行本『けいおん! highschool』各1巻が発売され、シリーズ累計発行部数は335万部を突破している。
舞台は、部員がおらず廃部寸前の桜が丘女子高等学校軽音部。音楽経験の全く無かった高校生の平沢唯が、個性的な仲間達と共にゼロから部活動を行っていく学園漫画。本格的なバンド活動よりもメンバーたちの緩やかな日常が描写されており、音楽に詳しくない読者や視聴者にもヒットすることになった。
京都アニメーションでアニメ化され、劇中でキャラクター達が結成するバンド「放課後ティータイム」の楽曲のクオリティの高さも相まって社会現象となる。作中の舞台のモデルとなった学校を訪れるファンや、登場した楽器が品薄になったことでも話題を呼んだ。

Reichama3のレビュー・評価・感想

けいおん! / K-ON! / けいおん!! / K-ON!!
10

バンドアニメの最高峰

世にも有名なガールズバンドものアニメの最高峰である。
バンドリをはじめ、その後にたくさんの音楽やバンドを題材としたアニメが放映されてきたがその始祖はこの作品のように思う。
まずストーリー。ネットやSNSでは「中身がない」と言われることもあるが、決してそのようなことはない。
1期1話と12話、そして2期20話や24話とを比べると、何気ない日常を描いてきたそれまでの間の話を通してキャラクターが成長していることがよく描かれている。
また一見、音楽とは関係のないことを描いているシーンでもキャラクターたちの日常を見事に映し出している。
これらのシーン全てに感動とギャグの要素を盛り込んでおりどの話を見ても楽しめる。
次に作画。京都アニメーション制作だけのことはあって素晴らしい。
特に演奏シーンは細部まで忠実に描かれており(例えばギターのコードを押さえる位置など)、違和感なく視聴できる。
これは京都アニメーション制作の音楽を題材にしたほかの作品にも言えることである(涼宮ハルヒの憂鬱のエンドレスエイトや響けユーフォニアムなど)。
また、ロケハンもしっかりと行われており、作品をリアリティのあるものに仕上げているのみならず、実際に現地に赴いて聖地巡礼も楽しめる。
最後に何といっても音楽。OP、EDはもちろん、劇中歌も名曲ぞろいである。
特に演奏シーンも登場する劇中歌はどれも秀逸で放映から時間がたってから聞いても良さを感じる。