世界一不幸な美少女じゃなくて世界一幸せな美少女
みなさん、おジャ魔女どれみを知っていますか？
おジャ魔女どれみは、1999年から2003年にテレビ朝日系列の毎週日曜8時30分から9時まで4作品放送された大人気アニメです。
友達のことを一番に考えられて、自称「世界一不幸な美少女」の赤毛のお団子頭がチャームポイントの春風どれみ。
しっかり者でお姉ちゃんが大好きなどれみの妹春風ぽっぷ。どれみの幼なじみで芯が通っている藤原はづき。
大阪生まれの転校生、ボーイッシュで元気いっぱい父子家庭の妹尾あいこ。チャイドルでクールビューティーな瀬川おんぷ。アメリカ育ちの転校生、天然で明るい飛鳥ももこ。
そして第4シリーズでは、魔女界のバラから生まれたハナちゃんが、どれみたちと同じ小学校6年生まで成長して登場します。
どれみたちが手伝う「MAHO堂」のオーナーでどれみに正体を知られてマジョガエルになったマジョリカ。
実はどれみたちの学校の保健の先生だった魔女界の女王様。
その他大勢のクラスメートを軸に涙あり、笑いありのハートフルなストーリーを描いた作品です。
20代後半から30代中盤の世代は、見ていた記憶があるのではないでしょうか。
シングルマザーの友達の話、シングルファザーの友達の話、不登校の友達との交流を描いた作品もあり、大きな反響を呼びました。
おジャ魔女どれみは上記に挙げた6人の人物たちだけの物語ではなく、登場人物1人1人にスポットを当てたストーリーが多く、感情移入がしやすいことが魅力の一つです。
また、全シリーズを通して登場人物が変わらないことも魅力の一つです。
アニメは4作品も続く大人気シリーズとなりますが、シリーズが進むごとにどれみたちの年齢も上がり、小学校3年生から小学校6年生までの壮大な物語となっています。
第4シリーズの最終話、ハナちゃんは次期女王候補のため、魔女界に戻って修行することになります。
あいこは両親が復縁し、あいこの母方の祖父と暮らすために大阪へ。
学業とチャイドルの仕事を両立するために違う中学へ通うおんぷ。
ももこの父が日本での仕事が終わったことを機にアメリカへ帰るももこ。
中学受験をし、どれみとは違う中学へ行くことになるはづき。
どれみは、一人になってしまいます。そんなどれみは、卒業式に出たくないとMAHO堂に閉じこもり、ボイコットをします。
卒業式を中断し、クラスメイトや先生たちがMAHO堂に行き、どれみにかける言葉は涙なしでは見られません。
どれみは、みんなの説得を受け入れ、卒業式に参加し、最後に卒業証書を空に投げ、「私って世界一不幸な美少女じゃなくて世界一幸せな美少女だったんだ！」といい、第1シーズンのOPが流れ、エンドロールを迎えます。
この一言に、おジャ魔女どれみシリーズが伝えたかったことが表れているのではないでしょうか？
機会があれば、ぜひ第1シーズンから見てほしいです。
みなさんもきっとどれみたちの笑顔や勇気に救われるはずです。