天才的な戦闘能力をもつ少年と志の高い司令官の少女の物語
『86ーエイティシックスー』は主人公の天才的な戦闘能力をもつ少年と志の高い司令官の少女を中心に展開される物語です。少年はチームを率いる隊長で少女はそのチームの司令官をしています。少年は決して良いとはいえない環境で戦闘を繰り返し、これまで多くの仲間を看取ってきました。そしていつしか死神と呼ばれるようになりました。このように、この世界では日々、戦闘が繰り広げられ、多数の犠牲が出ています。しかし、「死者は今まででひとりもいない」とされています。それはこの世界において人間とされるのは司令官の少女を含む、銀髪と青眼の特徴をもつ人間のみであるからです。そしてあるとき、少年たちに最終オペレーションが命じられます。内容は「前線でひたすら戦い続けろ、撤退をするようならば処刑する」というもので言いかえれば「死ぬまで戦え」というものでした。最終オペレーションで少年たちはどうするのか、少女は少年たちとどんな関係を築いていくのか、そういったところが見どころです。また、戦闘描写も的確で、動く棺桶と呼ばれている機械に乗って戦う少年たちとその場面を共にしているようで、そこも見どころの1つとなってます。少女の志とそれを良しとしない世界、そんな葛藤も共感ができ、物語を見ている私達と同じような視点なのかもしれません。