独特の世界観を持つ漫画『神之塔』
物語の主人公・夜は少女ラヘルを追って謎の多い「塔」の扉を開くことになります。
ラヘルを探し求める夜ですが、塔の1階の管理人であるへドンに彼女に会いたいのならば塔をのぼることを勧められ上を目指すことを決めます。
この塔は一体何なのか、それは夜自身も作品を通して何度も疑問に持ち問いかけるシーンがあるのですが、返ってくる答えは決まって「この世のすべての喜びと栄光そして真実。すべてがこの遥か上にある」と謎の世界観が構築されています。
塔では各階で次の階に進むための試験が行われ、夜は塔で出会った仲間と共に試験に挑み上を目指していくことになります。
この作品を面白くしている存在が少女ラヘルです。
主人公・夜自身が何者なのか、この塔には何があるのか、また塔の外の世界についてといった謎に対して、読者は主人公と共に迫っていくことになるのですが、そこで重要になってくるのがラヘルです。
ラヘルは作中トップレベルで塔に関する情報を掴んでおり、彼女の言動や目的、夜との関係性が作品を大きく揺り動かします。
また、この作品の魅力の一つが戦闘シーンです。
神之塔での戦闘は基本チームで行われ、それぞれの役割やポジションをふまえた頭脳戦が繰り広げられます。
戦闘内容だけではなく、塔をのぼる試験の内容もユニークなルールを採用しており、主人公達が困難な状況を打破していく展開に毎度驚きと感動を覚えるはずです。