とめはねっ!鈴里高校書道部 / Tomehane!

『とめはねっ!鈴里高校書道部』とは、2007年2月号から2008年35号まで『週刊ヤングサンデー』(小学館)で変則連載され、同誌が休刊後『ビックコミックスピリッツ』(小学館)で2008年41号から2015年16号まで隔週連載された、河合克敏による学園書道漫画である。物語は廃部の危機にあった鈴里高校書道部(すずりこうこうしょどうぶ)に入部した、帰国子女で唯一の男子部員大江縁(おおえ ゆかり)と望月結希(もちづき ゆき)の恋愛や、仲間と共に書道を通して成長していく姿を描いている。本作品の中で使われた書道作品は、一般公募で集めたものであり、作中に登場する書家も全て実在する人物。コミックスは単行本が全14巻と、ワイド判が全10巻刊行された。2010年1月から2月までテレビドラマがNHKで放送され、ヒロインの望月結希役を連続ドラマ初主演となる朝倉あき、大江縁役を池松壮亮が演じた。漫画で舞台になった学校が神奈川県鎌倉市にあるため、ドラマは神奈川県立七里ガ浜高等学校を中心に湘南地域で撮影がされた。また劇中の書道作品は、全国各地の高校書道部から提供された。

1bpockaのレビュー・評価・感想

とめはねっ!鈴里高校書道部 / Tomehane!
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鈴里高校書道部の青春ストーリー

この漫画は、神奈川県鎌倉市にある、鈴里高校書道部を舞台とした書道漫画です。書道部のパフォーマンスの練習や、大会や展覧会に向けて、部員が日々学び、励んでいく、学園青春ストーリーとなっております。
この漫画の登場人物の生徒たちは、書を通して、様々な人と出逢い、教えを学んでいきます。生徒たち一人一人が、師匠と共に、書と真剣に向き合い、高度な技術と、強くたくましい精神力を身につけていく成長の姿に、心を打たれます。
また、上手な書の作品を手掛けることを目標に活動しているだけでなく、書道部員の仲間との絆を深め、人として大切なことを学んでいく内容となっております。
書道パフォーマンスを漫画で表現することは難しいイメージを持たれる方が多いかもしれません。しかし、作者は、例えば、筆の運びの細かい動きの描写さえも、非常に丁寧に面白く描かれており、1ページ1ページ、目が離せません。
漫画の中に登場する書道作品は、一般公募により寄せられたものであり、作品の個性の豊かさに感動できます。多くの作品を漫画を通して見ることができることも、楽しみの一つになるかと思います。
『とめはねっ!』は、数々の感動の場面があり、わたしたちの心を熱くさせてくれます。
是非、お手にとって読んでみてください。