ジョゼと虎と魚たち

ジョゼと虎と魚たち

『ジョゼと虎と魚たち』とは、1985年に発表された田辺聖子による恋愛小説、およびそれを原作とするメディアミックス作品。
足が悪いためほとんど外出をしたことがないジョゼこと山村クミ子と、大学生・恒夫の純愛が描かれている。
2003年に実写映画化。監督は犬童一心、主演は妻夫木聡と池脇千鶴が務めた。その他、上野樹里、新井浩文、江口のりこなどが出演している。2020年には、韓国にて実写映画がリメイクされた。また、同じく2020年には原作小説を新しく脚色した劇場版アニメが公開されている。

tktrykk6p3のレビュー・評価・感想

ジョゼと虎と魚たち
10

劇場アニメ版『ジョゼと虎と魚たち』 笑って泣けて、勇気をもらえる恋愛サクセスストーリー

映像、音楽、ストーリー、すべてが最高のアニメーション映画でした。アニメーション制作はボンズ、コンセプトデザインには loundrawが携わっていることもあって、引き込まれるような映像美でした。特に主役の2人が海で親睦を深めるシーンの水滴の表現などは圧巻です!音楽は『呪術廻戦』のOPを担当したEveが主題歌を担当。透き通る綺麗な声が、淡く切ない世界観にとてもマッチしていて、自然と涙が出てくるほど感動しました。そして何といってもストーリーが最高です。主役の2人は、初めて出逢った当初はいがみ合うというお決まりの設定なのですが、それだけじゃないのがこの映画の魅力です。多くの登場人物が「夢」を持っていて、それを叶えるために奮闘する姿が見ていてすごく勇気がもらえます。物語でいろいろな苦悩や挫折を経験するキャラクターたちを見ていると胸が締めつけられますが、夢は諦められないから夢なんだと改めて痛感することができました。あとは物語を通じて繰り広げられるリアルな恋愛模様は多くの人の心に響くことだと思います。ダブル主演をした中川大志さん、清原果耶さんは本業が俳優だとは思えないほどアフレコが上手で、細かな感情表現に胸打たれました。夢を追う人の背中を強く押してくれる素敵な映画なので、ぜひ色んな人に見てほしいです。