清春

清春

1994年にメジャーデビューし、ヴィジュアル系としての派手なメイクと過激なライブパフォーマンスで人気となった黒夢。
やがてメイクを落とし、パンク色の強い楽曲で社会風刺を含んだ楽曲を数多く生み出した。
1999年に活動休止し、2010年に突然の活動再開、さらに2015年には再度活動を休止させた。
ヴォーカル清春のカリスマ性に魅了されたファンや後世のバンドは数知れない。

110motoiのレビュー・評価・感想

清春
7

感性・独自性・表現者として

決してミリオンの大ヒットを連発したとか多くの世代からの評価が高いミュージシャンという印象ではありませんが、独自の表現やオリジナルな存在として私はリスペクトします。歌詞・曲・言葉そのものをというのもありますが、それよりこの人から、このバンドから発せられる何かを感じ取り表現者としてしっかり受け止める気がある方に聴いてほしいです。曲によっては決して綺麗な言葉ではありません。しかし人間とは言うほど綺麗なものではなく、心の叫び、今の状態、今の気持ちをライブで共有できると尚いいのではないでしょうか。「Maria」「少年」「BEAMS」などは、おそらく同年代、10代・20代の男性を中心にヒットしたのだと思います。もちろん音楽そのものに興味を持ちよく聴いてくれるターゲットではありますが、その少ないターゲットの中で数十万のヒットを飛ばしたのはすごい事だと思います。稀有な存在として自由に生きる模範でもあると考えます。

もちろん誰もが清春のようになれるわけではありませんが、誰しもが独自の存在であり、己と向き合いしっかりと腹から歌って、裏声もコントロールしながら表現し、世界に一つしかない存在を生きましょうというようにも受け取っています。貴方も貴方も稀有な存在・とことん唯一無二でありますように。