某ジブリ映画を彷彿させるアニメ
一見よくあるものの怪と人間のラブコメディーのように見えるが、恋愛描写はそこまで深くなく、
どちらかと言うと別世界で得意な料理を武器に懸命に生きていく主人公が強く頭に残る内容だ。
主人公の葵は、祖父の借金のせいでもののけの世界で鬼のもとへ嫁に行かなければならなくなる。
それに反対しもののけの世界で料理屋を開き生きていくことを決意。
初めは人間である葵に対して忌み嫌うもののけばかりなのだが、葵の心のこもった料理を口にすることで段々と心を開いて行く。
異世界での生活はトラブルばかり。
だが、葵の差別をしない純粋な性格と、食べてくれる人を喜ばせたいという料理に対する熱意が伝わることで、
味方となってくれるもののけ達が次第に増えていく。
よくある単純な内容だが、1話1話完結する毎に心を打たれるものがある。
もののけ達が葵に心を開くと同時に、葵ももののけ達へ心を開いていく。
嫁ぐとされていた鬼に対しても段々と心を開き、所々で恋愛に発展するかしないかドキドキする場面も。
キスシーン等あからさまなシーンはないが、鬼と葵のお互いを信頼している感じや、普通の関係にはない絆が出来ていく様子が逆にドキドキさせられる。
それと同時にサブキャラクター達もイケメンのもののけばかりで、思わず恋してしまいそうなほど。
また、葵の作る料理が実際にある料理ばかりで、思わずよだれがでそうになる。
なんとなくだが、ジブリ映画の「千と千尋の神隠し」を彷彿させる内容だと思う。
1話から最終話まで一気見したくなるアニメだ。