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何気ないフレーズがグッと突き刺さる
不良漫画なのかと思っていたが、弱くてだらしなくて人に無関心な主人公が、好きな人のことを思い少しずつ強くなり、
自分の芯をしっかり持ち始めていく姿がとても好感を持てる。
筋が通ってたり仲間思いだったり情が熱かったり…でもまだまだ子供で選択をまちがえることもたくさんある姿がほっとけない。
毎回次回がどうなるのかハラハラするので、飽きることなく見続けられる。
また、主人公のセリフが意外にも不良集団とは無縁な現代の人たちに突き刺さることが多く、心が浄化していくように感じる。
痛々しいシーンもあるが不良漫画らしくなく女性でも読みやすい絵のタッチだったり、
男らしくて惚れてしまうようなキャラクターがたくさんいて読んでいて別角度からでも、楽しめる。
不器用で弱虫ななりに大切な人のために怖い場面にも立ち向かう主人公の姿はとても応援したくなる。
毎回展開があり、どうなるのか予測が難しくて、驚くことがたくさんあるので見応えがとてもある作品だと思う。
主人公以外のキャラクターもどれも個性がしっかりあって、たくさん登場してくるがごちゃごちゃにならずに読んでいける。
現実味のないシーンが多いが、現実的に身近にいそうなキャラクターが出てくることですっと入り込んで見られる。