【アニメレビュー|ジョジョの奇妙な冒険】原作ファン必見!ジョジョ始まりの物語
物語は1888年のイギリスが舞台。
主人公ジョナサン・ジョースター(以下ジョジョ)と宿敵ディオ・ブランド―(以下ディオ)との成長・対立を、独特の作風で描かれた作品である。
序盤は2人の幼少期からの対立、貧民街出身のディオは裕福な家庭で育ったジョジョへ一方的な嫌がらせを続ける。
2人の敵対心がピークに達したときキーアイテム「石仮面」の登場で物語は一変することとなる。
古代アステカ文明が生み出した「石仮面」。これには人間を上位存在へと進化させる悪魔のカラクリが秘められていた。
「石仮面」の力を使い人間をやめたディオ。ジョースター一族とディオの長く苛烈な戦い、その始まりの物語。
この作品の見どころは他のアニメでは見ることができない独特の表現だろう。
常識外れのジェスチャーやクセの強い効果音、一番ぶっ飛んでるのはキャラそれぞれの個性!
一度しか登場しない脇役ですらその存在感を隠せないでいる。
その個性の強さ故、「読み手を選ぶ」と昔から言われてきた。
確かに一理あると思うが、この発言は作品の表面にのみフォーカスしている。
ジョジョの魅力は内面つまり精神にあるのではなかろうか?
ジョジョは強い正義感の持ち主で光の存在。揺るぎない軸を自分の中に持ち、どんな凶悪にも立ち向かう。
逆にディオは徹底的な悪!その言動を見ていると、「悪には悪の流儀がある」と思わせられる。
対照的な2人だが、自分の信念に従って生き抜く!だからこそ惹かれ合い、ぶつかり合うのだ。
ジョジョ作品を見る際にはキャラクターの内面を見ることも忘れてはいけない。