ある日、お姫様になってしまった件について / ある姫 / Who Made me a Princess

ある日、お姫様になってしまった件について / ある姫 / Who Made me a Princess

『ある日、お姫様になってしまった件について』とは韓国の小説、およびそれを原作とする漫画作品。原作小説の作者はPlutus、漫画版の作画担当はSpoonが行なっている。
小説の中の脇役姫・アタナシアに転生してしまい、18歳で処刑される運命を回避するために奮闘する日々が始まる。
冷酷な父親とアタナシアのハラハラドキドキな日々は、韓国だけでなく日本でも人気を博している。

kinokoroi1のレビュー・評価・感想

ある日、お姫様になってしまった件について / ある姫 / Who Made me a Princess
10

絵も物語も素晴らしい、最高の転生少女漫画

『ある日、お姫様になってしまった件について』は韓国の小説・漫画です。

目を覚ますと赤ちゃんになってしまっていて、「アタナシア」という姫に転生していたのです。
アタナシアは父親である皇帝に見捨てられ、周囲からも冷遇されています。
そして、アタナシアが前世で読んだ小説の脇役であることに気づきます。
小説の中では妹のジェニットを毒殺しようとした濡れ衣を着せられ、18歳の誕生日に父親に殺されてしまいます。
なんとしても殺される未来を回避し、冷酷な父親から逃れるための奮闘の日々が始まります。

この作品の良いところは、なんと言っても絵の美しさです。
人物だけでなく、家具や小物、ドレスなどの細部まで緻密に描かれています。
本作は海外作品に多いフルカラーとなっていますが、白黒漫画に慣れた日本人には違和感を抱くことも少なくありません。
しかし、フルカラーだからこそ色彩にまでこだわって描かれた絵につい見入ってしまいます。

素晴らしいのは絵だけではありません。ストーリーも手に汗握る素晴らしいものになっています。
いつ父親に殺されるかわからない崖っぷちの状況で奮闘するアタナシアからは目が離せません。
時折、アタナシアの天然な言動など、笑えるシーンもあり、その他のシーンと程よいバランスでテンポ良く話が進んでいきます。

まとめとして、絵が綺麗でストーリーもよく、目が離せない作品です。
少女漫画や転生ものが好きな人には是非読んでもらいたいです。