どんでん返しの大号泣映画
2016年に「本屋大賞」第2位に選ばれた住野よるによる日本の青春小説を映画化したものでとにかく泣ける。
よくありがちな難病の子と恋愛をして、うまくいったりうまくいかなかったりを繰り返していくといったものとは少し違っていて(もちろんそういった映画を批判している訳ではないのですが)最終的に思っていた方向とは全く違った方向に行っていしまい、この映画を見終わった後の喪失感はものすごかったです。
キャストも小栗旬、北川景子、浜辺美波、北村匠海といったちょっと美男美女すぎてリアル感が抜けてしまう面子なのですが、そこはキャストの完璧な演技でそれほど気にならなかったです。
特に印象深かったシーンが、この映画中ずっと喜怒哀楽を表に出すことが苦手でコミュニケーションもまともにとれない北村匠海が喜怒哀楽の哀をぶちまけたシーンでした。それは、やっと感情を出せるようになった相手(浜辺美波)ではなく、それほど関わりのない浜辺美波のお母さんの前でこぼしてしまった涙だったので、本当に我慢ができずに溢れでた涙だったのだろうなとこちらの感情を揺さぶる程の名演技・名シーンでした。
僕は恋愛映画があまり好きじゃなく映画に誘われた時はあまり乗り気じゃなかったのですが、恋愛映画とはまた少し違った要素があり本当に見に来てよかったなと思いました。
恋愛映画が苦手で少し敬遠している方には、これを見ないのはもったいないと言いたくなるほどの映画なのでお勧めします。