オメでたい頭でなにより

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オメでたい頭でなにより
10

底抜けに明るいだけじゃない!生で観たくなるオメコアバンド、オメでたい頭でなにより。

2016年の始動から、「底抜けに自由でオメでたいバンド」のコンセプトを掲げ活動している、オメでたい頭でなによりというバンド。
「オメでたいコアバンド」の略で「オメコアバンド」と称している。
Vo.赤飯、G、Vo.ぽにきんぐだむ、G.324(みつよ)、Ba.mao、Dr.ミト充で結成されている5人組のラウドロックバンドだが、
メロディーは耳に残りやすく、歌詞も日本語で心に響きやすいものが多い。
コアバンドと名乗るだけあって激しさもあり、デスボイスやシャウトも交えたアップテンポな楽曲ばかりだが、
クスッと笑えるフレーズであったり心に訴えるものであったりと、聴くほどに発見のある作品となっている。
オフィシャルYouTubeチャンネルでは、ミュージックビデオと共にMV撮影のオフショットなども公開している。
メンバーたちの素に近い撮影中の風景が見られるほか、迫力のある演奏シーンも公開しているので、
収録された楽曲では分からない彼らの魅力であるライブシーンも楽しめるのだ。
元々はニコニコ動画で活躍していたメンバーが多く、フロントマンの赤飯はソロ活動時代も高い歌唱力と歌い分けで人気を集めていた。
赤飯を支えるメンバーたちも、10代からプロとして活躍していたぽにきんぐだむ、オンラインレッスンを行なっているミト充など、
楽器メーカーのお墨付きとも言えるエンドース契約を結べるほどのメンバーだ。
実力もあり実績もあるメンバーが作り出す最高にオメでたいサウンドの数々。
楽曲の中には三味線の音色を合わせた和テイストのものもあり、激しいだけでなくオリジナリティのある珍しい構成となっている。
ボーカルである赤飯とぽにきんぐだむの掛け合いや、赤飯が全てこなしている女性ボーカルパート、オペラ調の厚みのある歌声と相まって、
オメコアバンドの持ち味がしっかりと味わえる作品ばかりなこと、彼らがいわゆる色物バンドではないということは、作品に触れるうちに気づいていくのではないか。
作品を聴いて体が彼らの音を覚えていくうちに、彼らの作り出す世界を自分の目で見てみたくなることだろう。