信長協奏曲 / Nobunaga Concerto

『信長協奏曲』とは、2009年創刊号から『ゲッサン』(小学館)で連載された、石井あゆみによる歴史少年漫画である。コミックスは22巻が刊行され、累計発行部数は2016年9月時点で450万部を超えた。物語は勉強嫌いの高校生サブローがタイムスリップし、自分と瓜二つの織田信長に頼まれ、彼の代わりに激動の戦国時代を生きる姿が描かれた。この後本物の織田信長が、明智光秀になって登場する展開が面白い。2011年に「第57回小学館漫画賞」の少年向け部門を受賞し、2012年には「全国書店員が選んだおすすめコミック」で7位を獲得した。2014年からフジテレビ開局55周年プロジェクトとして、テレビアニメ、実写ドラマ、実写映画が制作された。テレビアニメは2014年7月から9月まで放送され、サブローの声を宮野真守が担当した。テレビドラマは2014年10月から12月まで放送され、サブロー役を小栗旬、帰蝶役を柴咲コウが演じた。その後2016年1月23日に公開された映画では、主要人物はテレビドラマと同じ役者が演じ続編という形をとった。映画はぴあ初日満足度ランキングで第1位を獲得し、興行収入は46.1億円を突破した。2016年の実写映画で年間第2位となるヒット作となった。

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信長協奏曲 / Nobunaga Concerto
10

歴史系の漫画は文字が多くて読みにくいイメージだったが読みやすい。

絵のデザインは線の細い感じで作者の女性らしさが出ているとも言える。
主人公のサブローは歴史の授業中、先生に「織田信長を討ち取ったのは?」と聞かれても「あいださん」と答えるほど、歴史の授業に興味がない。
高校の帰り道、高いところから落ちてしまう。
落ちた先は戦国時代、サブローと同じ顔を持つ織田信長の上だった。
とよくありそうなタイムスリップから始まる漫画。 このサブローが織田信長と入れ替わって歴史を作っていくお話。
本物の織田信長は体が弱くて、家督を継げないんじゃないか?というほど。
そこに織田信長と同じ顔をした高校生のサブローがタイムスリップしてきた。
戦国時代の話し方や表現は現代だとわからない事があるが、この漫画は非常にわかりやすく描いている。
サブローは、本物の織田信長とは真逆の行動をする。木に登ったり、角力(相撲)取ったりと家臣を驚かせる。そりゃ今までちょっと走ったら息が切れてたぐらいだから家臣も驚く。
タイムスリップして困る事なく好き勝手に遊び倒すサブローに家臣は戸惑うが、
妻の帰蝶は元気になって前よりも構ってくれる信長に喜んでいていじらしかった。
家督を継ぎたい弟の信秀は帰蝶を誘拐して信長を困らせようとするが失敗し、父の信秀に見つかって謹慎処分になる。
戦に負けた信秀は信長の兄の信広を人質に取られる。
織田領内には松平竹千代が人質として暮らしており、敵軍は信広と竹千代との人質交換を要求。
人質交換までの間、サブローは竹千代とたくさん遊び仲を深める。
この時に「鯛の天ぷら」を振る舞い、竹千代はすごく気にいる。
家臣の柴田勝家は人質交換を失敗に終わらせ、家督を信行に継がせたい為、竹千代暗殺を試みるが失敗し、人質交換は無事に終わる。
家督を継ぐこととなる信長はいろんな敵が出てきて命を狙われる。
筆頭家老の平手政秀が敵国の間者に殺されてしまうところで1巻は終わっている。
戦国時代の漫画だから斬り合うシーンもあるんだけどエグくない描写で見やすかった。