シャーク

シャーク

『シャーク』は原作・雲、作画WOOSUBによるバトル漫画。最年少のWFFチャンピオン「兵頭真」と、殺人未遂の罪に問われたひ弱な「聡」が出会い、様々な波乱を巻き起こす。いじめられっ子の聡は兵頭に弟子入りしたことで自分を変える努力をし、成り上がっていく。
2020年には『ピッコマ』で最も読まれた作品14位となった。

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シャーク
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気弱ないじめられっ子の逆襲物語

主人公、渋谷聡は性格・成績ともに問題ない模範的な中学生だった。
だが父親の事業が失敗し経済的余裕がないことがきっかけで、陸連会長の息子でもありボクシングで負けなしの尾崎ヒロキに目をつけられ、
中学時代に壮絶ないじめを受け自殺未遂をするまでに追い詰められていた。
尾崎から逃げるため必死に勉強し、名門高校に進学を果たした渋谷だったが不運なことにそこにはボクシングの特待生で入学した尾崎がいた。
さらには同じクラスという絶望の中、入学初日から尾崎は渋谷をからかい、暴力で支配しようとしたが、
中学の頃の壮絶ないじめがフラッシュバックし、恐怖から我を忘れて渋谷は鉛筆で尾崎の右目を刺し、失明させる。
当然、渋谷は殺人未遂で懲役3年を科せられ少年刑務所へ送られる。
そこでは渋谷の今までのほがらかな性格からたくましい性格へと一変させるほど刑務所内の囚人たちによる争いはひどく、暴力と権力による支配が日常だった。
そんな中、後の渋谷の恩人でもあり、師匠にもなるボクシングの最年少世界チャンピオン・兵頭真と運命の出会いを果たす。
3年間の刑務所生活は彼にとって辛い事の連続だったが後に刑務所生活で培った経験と人脈が彼の人生に大きく貢献する。