少女漫画だけど笑ってしまう場面がいっぱい
主人公の雪野は、学校では優等生。だけど、実際は優等生に見えるように努力しているところまで描かれている。
そのギャップがとても面白い。そんな雪野が段々と素を出していくところがいい。
また、他のキャラクターの立場や心情も描かれていて、ちょっとした人生の教科書になると思う。
自分が学生時代に読んだのもあって、人間関係の面でとても勉強になった。
そして、優等生に見えるように努力することも大事だが、それは本当の自分なのか。
雪野みたいな考えの子は、少し優秀であればほとんどの子にあてはまる。
ただ、「良い」自分は、本当の自分を出しにくくする原因でもあると考える。
こどもの世界は、複雑で、人間関係が崩れると仲間外れなど学校にも行けなくなってしまうこともある。
「良い」自分でいた雪野は、無視されるなどいじめられてしまう。
その際の立ち向かい方も描かれていて、私としてはとても勉強になった。
(だから、素を出せる相手には心を開いて仲良くなり、自分の意見を伝えることの大切さを学んだ。)
堅苦しいレビューになってしまったが、人間関係に迷ったときや、雪野の素の姿のギャップを見て、頑張りすぎなくていいんだ、と思いたいとき読むのがオススメ。
個人的には、是非、今の学生にも読んでもらいたい漫画。