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強すぎて悩みを抱えているヒーローは斬新だ
どんな強い怪人が相手でもワンパンチで倒してしまうヒーロー。それがサイタマだ。
強すぎる主人公という設定は内容が単純化してしまいそうだが、ワンパンマンは違う。
主人公のサイタマは強すぎてしまい、生きがいや楽しみを感じられないという悩みを抱えているのである。
そんな全く新しい主人公像が魅力的だ。
それだけではない、ギャグ要素も満載だ。
これだけ強いヒーローなのに知名度は低く、強いという存在すら知られていないのである。
それもそのはず、サイタマは趣味でヒーローをやっており、ヒーロー協会というものに属していなかったのだ。
ヒーロー協会という存在を知ったサイタマは師匠と慕うサイボーグのジェノスと一緒にヒーロー協会に登録し、テストを受けることになる。
見事テストに合格した二人であったが、ジェノスは最高クラスのS級に選ばれ、サイタマはC級になってしまうのだ。
プロのヒーローとして活動するサイタマであったが、以前知名度は低いままなのである。
本当は強いのに、世間からの評価は低いまま。
しかし、ヒーロー同士でランクを争うことも珍しくないなか、サイタマ自身はランクは一切気にしておらず、S級ヒーローを目指すこともしないのだ。
彼にとってヒーローとは、怪人という悪を倒し、困っている人を助けることなのである。
そんなサイタマの活躍を是非楽しんでもらいたい。