GLAY / グレイ

GLAY(グレイ)は北海道出身のロックバンド。ボーカルのTERU、ギター兼リーダーのTAKURO、ギターのHISASHI、ベースのJIROの4人組。グループ名の由来は黒色をロック、白色をポップと見立て、そのどちらでもない新しい音楽を生み出すという意思の造語。ツインギターはお互いにギターソロを取ったり、ハモらせたり変幻自在。枠にとらわれない音楽性はハードなナンバーからポップなロックソング、バラードとバラエティに富んでいる。1994年XJAPANのYOSHIKIプロデュース「RAIN」でメジャーデビュー。アニメ、CM、ドラマ等数多くのタイアップ曲があり、HOWEVERやWinter, againなど数多くのヒット曲を世に出している。さらに、日本有線大賞や日本レコード大賞、日本ゴールドディスク大賞など数々の音楽に関する賞を受賞している。加えて氷室京介やEXILEとのコラボレーションシングルを出したりもしている。2019年にはデビュー25周年を迎え、息の長いバンドとして活躍している。

kiriyamamiuのレビュー・評価・感想

GLAY / グレイ
9

「ダサかっこいい」とは、こういうことさ。

GLAYは90年代の音楽シーンをを席捲したバンドの1つですね。若い世代の方にはピンと来ないかもしれませんが、幕張メッセに1日で20万人集めた伝説をご存知でしょうか。今ではおじさんバンドといった彼らですが、全盛期の勢いは巷の男性がこぞってボーカルのTEERUのヘアスタイルを真似するほどの人気でした。ロックバンドといえばクールで冗談が通じないのではないかと思いがちですが、彼らは個々がフリーダムで面白い人柄なので、メンバーを一人ひとり調べてみるのも面白いのではないかと思います。曲も「ダサかっこいい」を体現していますね。見た目は田舎のホストみたいだし曲は田舎の高校生が書いたみたい。時に聴いているこちらが恥ずかしくなるほどダサい曲、けれども真っ直ぐな歌詞とTERUの温かい声によってそれは「かっこいい」曲へと昇華するのです。「GLAYの曲は年を取れば沁みる」という人がいますが、人の心の機微や四季の移ろいは年を取ればより深く感じるもの。そんな曲を20代で作っていたTAKUROには尊敬の念しかありません笑。現在では全盛期ほどの人気はないものの、未だに私のような根強いファンが残っているのは人間臭くダサかっこいい点に惹かれる人が多いからではないでしょうか。