「ダサかっこいい」とは、こういうことさ。
GLAYは90年代の音楽シーンをを席捲したバンドの1つですね。若い世代の方にはピンと来ないかもしれませんが、幕張メッセに1日で20万人集めた伝説をご存知でしょうか。今ではおじさんバンドといった彼らですが、全盛期の勢いは巷の男性がこぞってボーカルのTEERUのヘアスタイルを真似するほどの人気でした。ロックバンドといえばクールで冗談が通じないのではないかと思いがちですが、彼らは個々がフリーダムで面白い人柄なので、メンバーを一人ひとり調べてみるのも面白いのではないかと思います。曲も「ダサかっこいい」を体現していますね。見た目は田舎のホストみたいだし曲は田舎の高校生が書いたみたい。時に聴いているこちらが恥ずかしくなるほどダサい曲、けれども真っ直ぐな歌詞とTERUの温かい声によってそれは「かっこいい」曲へと昇華するのです。「GLAYの曲は年を取れば沁みる」という人がいますが、人の心の機微や四季の移ろいは年を取ればより深く感じるもの。そんな曲を20代で作っていたTAKUROには尊敬の念しかありません笑。現在では全盛期ほどの人気はないものの、未だに私のような根強いファンが残っているのは人間臭くダサかっこいい点に惹かれる人が多いからではないでしょうか。