涼宮ハルヒの憂鬱 / The Melancholy of Haruhi Suzumiya

涼宮ハルヒの憂鬱 / The Melancholy of Haruhi Suzumiya

『涼宮ハルヒの憂鬱』(すずみやはるひのゆううつ)とは、日本のアニメ作品である。谷川流のライトノベル作品を原作としてアニメ化された。制作は京都アニメーションで、第1期が2006年に放送された。深夜アニメではあったものの、クオリティが高く、恋愛要素が盛り込まれたSFミステリーが多くの人々に受け入れられた。
ごく普通の男子高校生キョンの視点から、クラスメイトである涼宮ハルヒ(すずみやはるひ)が巻き起こす非日常を描いたSF学園ストーリーであり、涼宮ハルヒや長門有希(ながとゆき)、朝比奈みくる(あさひなみくる)といったキャラクターの個性が強く、多くのファンを獲得している。また、楽曲も人気があり、エンディングテーマである「ハレ晴レユカイ」は、キャラクターたちによるダンスが話題となった。放送当時に流行していたニコニコ動画には、ダンスを披露している動画が数多く投稿された。さらに、劇中歌である「God knows...」は、多くの学生バンドに演奏された。本作品は海外のアニメファンにも知られており、2019年には、涼宮ハルヒ役を演じた平野綾がクールジャパンアンバサダーに選ばれている。

tw-8988882291342704663のレビュー・評価・感想

涼宮ハルヒの憂鬱 / The Melancholy of Haruhi Suzumiya
10

王道の中の王道

「この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上!」。そういったセリフが教室に響く。そんな素っ頓狂なセリフを吐くのは女子高校生になったばかりの涼宮ハルヒだ。前の席では主人公「キョン」が「なんだこいつは?」と言いたげな顔でハルヒを見上げる。物語はそこから急展開。ハルヒはセリフ通り、日常ではなく非日常を求めていた。人間以外の生物…すなわち、宇宙人、未来人、超能力者。まるで漫画のような世界が目の前に広がるのを期待していた。しかし、現実はまあなんとも冷酷なもので、宇宙人はおろか未来人や超能力者もいない。だが。そんなハルヒの元に部員として4名の学生が集まった。キョン。長門有希。朝比奈みくる。古泉樹の4人である。もちろん彼らは正体を隠している。なぜかというと、バレると世界が崩壊する恐れがあるからだ。彼らにはある秘密があった。この現実を受け止めきれないキョンを巻き込む、ドタバタ青春SFストーリである。特に夏休みのエンドレスエイト。これはなかなかに個人の耐久力が試される。なぜか…それは見てのお楽しみというところだ。名前からして察しの良い人は気づいているだろう。エンドレス。夏休み。これこそ青春アニメの王道中の王道である。手に汗握るわくわくを見たい、体験したい人は一度、見てはいかがだろうか。